本学理工学研究科の学生が「第21回日本炭化学会」で優秀発表賞(奨励 …

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東京たま未来メッセ(東京都)で開催された「第21回日本炭化学会」の研究発表会(9月7日~8日)にて、本学理工学研究科環境共生工学専攻・博士前期課程のRyota Daniel KamiuchiさんとAndrew Tay Yu Yanさんが優秀発表賞(奨励部門)を受賞しました。

本学会は、木質資源をはじめバイオマス資源の炭化に関する研究開発を推進し、資源の有効利用を目指しています。Ryotaさんの研究は「Improving resistance and resilience of an Ethiopian soil to hydrological stresses through biochar application」と題し、水草のホテイアオイを熱分解したバイオ炭を用い、干ばつによるエチオピア土壌の水分ストレス軽減効果について発表しました。一方、Andrewさんは近年問題となっている土壌からの窒素損失に対して「Ammonium adsorption capacity of biochar-clay composites using water hyacinth as feedstock」と題し、天然資源で豊富に存在する粘土を用い、土壌改良材利用へ向けたバイオ炭のアンモニウム態窒素(NH4+-N)吸着性能を高める研究について成果を発表しました。両研究とも、SATREPS-EARTHプロジェクトの一環としての研究成果でした。

Ryotaさんは「日本炭化学会は私にとって初めての学会発表であり、この度受賞することができ、大変光栄でした。佐藤教授をはじめ、環境土壌学研究室の仲間の応援があったからこそ受賞に至りました。バイオ炭は様々な環境問題の解決策として年々注目されており、本学会に関わる一人ひとりの研究がそうした解決策へ大いなる貢献をしていると確信しています。今後も自身の研究をさらに深め、この解決策の一端を担う貢献者となれるよう尽力していきたいです」と語りました。Andrewさんは「日本炭化学会の審査委員会並びに佐藤教授をはじめ、研究室の皆さんのアドバイスと応援に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも自身の研究で脱炭素社会の実現に向け貢献していきたいと思います」と語りました。